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出口のない海 [ 横山秀夫 ]のレビューは!?
50代 男性さん
学徒出陣で太平洋戦争に出征した、とある大学野球部員の物語。私の伯父も中学を中退し、海軍の予科練に志願しました。伯父は航空兵を目指していましたが、希望とは違う本土決戦兵器「海竜」と呼ばれる二人乗りの大型特殊潜行艇の操縦員として、訓練中に終戦となり、齢80になろうとしていますが、まだ元気にしています。 伯父は普段物静かなそしてとても優しい伯父ですが、いざ当時の戦友会ともなると、人間が変わったようにはしゃぐそうです。 当時の仲間(戦友)達が集まって、死を覚悟で日夜厳しい訓練に明け暮れた日々を思って、その時間だけ伯父は18歳に戻るそうです。 海竜とは、回天よりも大型で、自らの艇首に爆薬を積み、さらに魚雷を二本を胴体に抱いて、敵艦を発見したら魚雷を放ち、そして自らも敵艦に体当たりするという特攻兵器だったのです。 この物語で出てくる回天搭乗員も、伯父の乗るはずだった海竜も、同じ特攻兵器・・・当時それほど年代も違わない、小説の主人公を見ると、伯父の青春時代と重ね合って、みなほぼ同じ思いの中で暗い青春時代を過ごされたのだと思い、胸に迫るものがありました。
50代 女性さん
神風特攻隊のことはよく知られているが、回天特攻隊のことを知っている人は少ないのでは。この本が回天のことを書いてあると知り、即、購入した。「俺は人間魚雷という兵器がこの世に存在したことを伝えたい。俺たちの死は人間が兵器の一部になったことの動かしがたい事実として残る。それでいい。俺はそのため死ぬ。」なんと重い言葉だろうか。しかし、他国には特攻隊を手本に人間を兵器の一部として自爆テロを繰り返している戦いがある。戦争で特攻死した彼らは如何に思うだろう。
30代 男性さん
太平洋戦争末期、人間魚雷「回天」による特攻計画が あったということを恥ずかしながら知りませんでした。 戦争のない今の時代に生きられることを幸せに感じます。
年齢不詳さん
うふ。一応買っちゃった。映画は原作に沿っているようで微妙に抽出しているのがわかる。映画も、原作もどっちもどっちだな。
年齢不詳さん
映画化されてます。良くも悪くも違和感なしでした。
40代 男性さん
冒頭で結末はわかっているはずなのに、小説の世界に引き込まれ先を急ぐように読みました。 戦時中の人々の苦悩に思いをはせました。
30代 女性さん
深く考えさせられます。号泣という感じではなく、逆に生きる強さを感じました。
30代 男性さん
戦争を知らない世代の私ですが、私たち以上に、熱く、そして懸命に青春を、人生を生き抜いた世代の人たちがいたのが、「戦争」を知る世代の人たちです。 映画も見ましたが、特に若い世代の人たちに是非読んで欲しいと思います。 私は、2日で読みきってしまいました。
20代 女性さん
映画化もされて、心にぐっとくる作品です。
年齢不詳さん
戦争もので最初は抵抗があったのですが、知らなかった事がいっぱいあって読んで良かったと思いました。日本の戦争がなんてむなしいものだったんだろう事が分かります。息子にもぜひ読ませます。