島原の乱 [ 神田千里 ]のレビューは！？

30代 男性さん
島原の乱の入門書として最適。これと一緒に島原・天草を旅するといいですよ。

40代 男性さん
キリシタンの一揆蜂起である「島原の乱」は何故勃発したか。度重なる飢饉や重税への反発がその一端となったことは間違いないが、必ずしもそれだけではなかった。キリスト信仰の復活を求め、信仰を取り戻すという極めて宗教的な戦争の色合いを濃くしていた。本書ではそんな宗教一揆を、学術的な面から詳説している。よって、単なる入門書のつもりで読んだら大間違い。一度読んだだけでは、まず消化不良だ。学者向けの本と言っても良いくらい難しいので、安易な気持ちなら読むのはやめた方が良い。

年齢不詳さん
島原の乱を、単純なキリシタン一揆ではなく、多くの観点から記述した本。参加したキリシタンたちに、キリシタン→仏教→キリシタン、ところびまくった人たちがいたことに驚きました。残念ながら、史料が乏しい、天草四郎については、ほとんど記述がありません。

40代 女性さん
島原の乱といえば、美少年・天草四郎の活躍という観点から耽美的な小説として書かれることが多いが、この本は学術的な本。農民一揆と切支丹信仰の結びつきがわかりやすく書かれているので、島原の乱研究の入門としては最適だと思う。